2020年の交通事故による死亡事故の件数は2,839人でした。
これは1948年に統計を取り始めて以来、最も低い数字となっています。
ピークは1970年の16,765人ですが、その後は徐々に減少に転じ、8,500~11,500人の間で長らく推移してきました。
そして、1,996年に10,000人を切ってから増加することなく毎年減少し続けています。
これに連動するように、交通事故そのものの数も減少しています。
これは大変喜ばしいことですが、この原因は車の安全性の向上でしょう。
自動ブレーキなどの安全装備が標準で装備されるようになり、これが大きな事故を防いでくれています。
各メーカーが安全装備や自動運転の技術に力を入れており、その効果が交通事故の減少となって表れているわけです。
安全装備が備わることによって車両価格はアップしてしまいますが、お金には代えられない価値があります。
特に高齢者のドライバーには無くてならないものとなっています。
警察の統計データによると、近年死亡事故は減少傾向にあります。
その理由で考えられるのは、数年前に高速道路における煽り事件がマスコミに取りざたされましたが、その影響で道路交通法が改正され、交通に関する規制が厳しくなったことが挙げられます。
また、この事件を契機にドライブレコーダーを設置したドライバーが急増しました。
ドライブレコーダーは煽り運転などの交通違反に対する抑止力となって影響したことも一因となったと考えられます。
近年、ドライブレコーダーの性能が格段に上がったことと、価格も低価格のものが多々発売されたため、ドライバーも購入しやすくなりました。
それと、一時飲酒運転による違反が横行しその都度マスコミが大きく題材として取り上げたことで、それを見たドライバーが意識を引き締めたことが、交通事故が減った原因となったと考えられます。
罰則が強化されたことで、それが抑止力となって働いたのです。
こういった事が近年交通事故が減少してきた原因として考えられます。